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パソコン、ネットを学ぶより先に、この本を読め。

2022年 05月 18日

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パソコン、ネットを学ぶより先に、この本を読め。_e0279055_10392928.jpg


●ともかく、この本を読まないと「情報活用」の学習は始まらない。

(以下、1999年に書いた文章です。そのことを念頭にお読みください。ま、いまの状況でも十分通用すると思いますが。)

ノートや手帳など、文具関連のページをやる限りは、とにかくこの「知的生産の技術」だけは、 どうあっても紹介しなくちゃ始まらないと思っていたのですが、ついあまりに基本的な書籍なので、 先のばしにしてました。 でも、リフィルの使い方ひとつ説明するにしたって、僕のつたない説明を読むより、 この本を読んだほうが早いということは山のようにあるので、 とにかもかくにも、まず紹介します。





今回紹介するにあたって、あらためて拾い読みし直してみたのですが、うーむ30年前に書かれたというのに、 基本の基本の部分では、なにも古くなっていないのが驚異であります。 このあたり、目次内容を紹介しておきますので参照してみてください。

いやもちろん、この三十年の間にワープロとかパソコンとかがあたりまえになって、 時代にそぐわなくなっている部分もあるにはあるんですが、 たとえば普通の人が「手書き」→「パソコン(ワープロ)」と、一足飛びにアナログからデジタルに移行しているのに、 この本の著者の梅棹氏はその中間にあたる「カナ(ひらかな)タイプライター」の時代とか過程を踏んでいる というところがこの本のすごいところです。独自の試みというのは、いつの時代になっても独自性を保っているし、 その独自性というのは、こうして時代が変わった時に、 先達の試みとしてとても示唆にあふれたものになるという代表のようなものです。

●カードの使い方は、まずこの本で学んでください。

とりあえずどうしても読んでいただきたいのは、「カードの使い方」についてですね。 一冊に綴じたノートからはじまって、ルーズリーフノートへのステップアップ、 つづいてカードへの進化と順を追って、自分の体験をベースに書かれているので、 カードというものの使い方の本質がとても良くわかるようになっています。

いわく、

●カードは片面利用。両面は使わない。
●一カード一項目
●サイズは大きいものを
●「くる」ことの大切さ
●分類が目的ではない

などなど、とにかくこの部分をわかってないと、カードなんて使えないよという、 基本の基本が書かれてます。世に知的生産、あるいは情報管理に関する書物はいろいろありますが、 多くの書籍が、この「知的生産の技術」を読んでいることを前提にしている、ということは、 頭に置いておいて良いと思うのです。

ひっくり返して言うと、この書籍を読んでいることを前提としていない情報関連の書籍は、 どうにもこうにも底が浅い、という気がしてなりませんな。 ま、これは個人的感想でしかないのかもしれませんが。

●パソコンと関わるということは、情報と関わるということ。

で、多くの人に言いたいのは、「パソコンの学習するより先に、この本を読んどけ!」ってことですね。 この書籍では、まだ「個人が使うコンピュータ」なんて概念すらなかった時に、紙の上での情報整理ということを、 それこそ四苦八苦しつつ研究されておられるわけです。パソコンと関わるということは、情報と関わるということであって、 機械の操作を覚えたり、新技術を面白がったりすることとはちょっと違う。(「ちょっと」というところが大事なのですが。)

世間の流行でパソコン買って、それで結局使わなくなって「ホコリかぶっちゃって」と言ってる人ってのは、 十中八九、この「情報との関わり方」という基本的態度が出来ていないことがほとんどなんですね。 よく一般に「パソコンが使えないのはパソコンの出来が悪いからだ」とか言う人がいてるけどさ、 使えてる人もいてるんだから、それは個人の「使いこなし能力」の差なのよ、これはハッキリと。

「使いこなし能力」というのが言い過ぎなら、「使う必然性の違い」と言い換えてもいいや。 トンカチがあって、釘が打てる人と打てない人がいたら、それは個人の能力差でしょう。やっぱし。 道具の出来不出来の差なんてほんとにわずかだと思うよ、それは。

ということなので、「パソコンちゅうのは難しいわ」と思う人がいたら、まず、この本を読んでください。 そんで、情報と関わるということが、自分の生活とか仕事とかとどうつながりがあって、 情報整理することのメリットみたいなことが何であるのかの、いちばん基本の基本を知って欲しいと思う。 で、この本を読んで、「そんなしちめんどうで生真面目なことができるかい!」っつー人は、 パソコンとかに近づかない生き方を考えた方がいいと思う。で、実際パソコンなんかに近づかなくたって、 人は充分に生きていけると思うし。

●余談:クンニトウズイホウショウ、おめでとうございます。

話しはちょっと変わるんですけど、この本の著者の梅棹さんは、今年1999年の文化勲章を、 受けられておられます。この方の業績を考えれば当然とも言えるんですが、でも、どうでもいいけど、 この勲章の名前ってどうにかならんのでしょうかねぇ。いったい梅棹さんの何がすごくて、 何に対して顕彰されたのかというのがじぇんじぇんわからん。 そのあたりが不満ですなぁ。

どうせ税金使って勲章作るんなら、「勲章を出す意味」ってのを考えて欲しいのですよね。 とくに梅棹さんのようにさまざまな分野でさまざまなことをされてる方の場合は特別そういうことが大事だと思う。 たとえば梅棹さんなら、「民俗学・知的創造性顕彰」とかさ、何か考えろってのよ、国も。 この人の何がどうすばらしいのかがわかる勲章にしてもらわないと、国民の側に何も伝わらないじゃないのって思うんですが、 いかがなものざんしょ?

1999/11/13 20:28


●目次内容

■知的生産の技術 梅棹忠夫著

=目次=

まえがき

はじめに

学校は教えすぎる/やりかたはおしえない/技術の不足と研究能力/技術ぎ
らい/知的生産とは/情報産業の時代/生活の技術として/現代人の実践的素
養/物質的条件の変化/個人の知的武装/この本のねがい

1 発見の手帳

ダ・ヴィンチの手帳/わかき「天才」たち/発見の手帳/文章でかく/有効な
素材蓄積法/発見をとらえる/手帳の構造/一ページ一項目/索引をつくる

2 ノートからカードへ

直輸入の伝統/天皇のノート/ノートの進化/ノートからカードへ/野帳/野
外調査法とカード/現地でカードをつくる/共同研究/京大型カード

3 カードとそのつかいかた

カードのおおきさ/紙質と印刷/もってあるく/わすれるためにかく/一枚一
項目/分類が目的ではない/歴史の現在化/有限への恐怖/カードへの批判

4 きりぬきと規格化

はじめてのきりぬき/スクラップ・ブック/台紙にはる/しわけ棚からオープ
ンファイルへ/資料を規格化する/先輩のおしえ/むつかしい写真整理/市
販品と規格化/規格品ぎらい

5 整理と事務

本居宣長の話/整理と整頓/おき場所の体系化/整理法の模索史/パーキンス
先生のこと/垂直式ファイリング/分類項目をどうするか/キャビネット・フ
ァイル/家庭の事務革命/空間の配置を決める/事務近代化と機械化/秩序と
しずけさ

6 読書

よむ技術/よむこととたべること/本ずきのよみべた/「よんだ」と「みた」/
確認記録と読書カード/読書の履歴書/一気によむ/傍線をひく/読書ノート
/本は二どよむ/本は二重によむ/創造的読書/引用について

7 ペンからタイプライターへ

日本語を「かく」/筆墨評論/鉛筆から万年筆へ/かき文字の美学と倫理学/
タイプライターのつかいはじめ/手がきをはなれて/ローマ字論の伝統/こと
ばえらびとわかちがき/文字革命のこころみ/きえた新字論/ローマ字からカ
ナモジへ/カナモジ論の系譜/カナモジ・タイプライター/カナモジへの抵抗
/ひらかなだけでかく/ひらかなタイプライター/改良すべき問題点

8 手紙

情報交換の技術/手紙形式の収れんと放散/形式の崩壊/手紙ぎらい/形式再
建のために/あたらしい技法の開発/タイプライターがきの手紙/まちがいな
くきれいに/手紙のコピー/住所録は成長する/アドレスカード

9 日記と記録

自分という他人との文通/魂の記録と経験の記録/自分のための業務報告/バ
ラ紙にかく日記/日記をかんがえなおす/日記と記録のあいだ/記憶せずに記
録する/メモるしつけ/野帳の日常化/カードにかく日記/個人文書館

10 原稿

他人のためにかく/訓練の欠如/印刷工事の設計図/出版・印刷関係者の責
任/ルールは確立しているか/原稿は原稿用紙にかく/原稿用紙/原稿から印
刷へ/わかちがきと原稿/印刷技術をかえる/清書はいらない/かならずコピー
する

11 文章

失文症/行動家の文章ぎらい/才能より訓練/かんがえをまとめる/こざね法
/ばらばらの資料をつなげる/発想の体系的技術/みじかくわりやすく/用
字・用語の常識/日本語は非論理的か/文章技術の両極/国語教育の問題

12 おわりに

技術の体系化をめざして/情報時代のあたらしい教育


コトノハコトバ・オリジナル商品のご紹介
by kids1226 | 2022-05-18 10:51 | 文具関連名著42 | Comments(0)
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