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だから御社のWEBは、二度と読む気がしない

2010年 04月 05日

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「だから御社のWEBは、二度と読む気がしない」という書籍を読了しました。WEBにおける、「文章」の重要性をアピールしている書籍です。内容的にうなずくことが多く、多くの企業の方々、WEB制作会社の方々にお勧めしたい内容です。

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●だから御社のWEBは、二度と読む気がしない
お得意様を獲得する驚異のWebライティングメソッド
By 戸田 覚



インターネット、とくにホームページによる企業アピールの手法は、生まれてまだ10年しか経っていないということもありますし、また、より規模の小さい企業の方にこそメリットの大きいメディアということもあって、文章よりもデザインを重視される傾向にあります。

しかし、実際の制作においては、なんといっても頁構成を決めるのは「言葉」です。誰に何を「言う」かが決まっていなくては、実のところデザインもできません。

ところが、



「文章は誰にでも書け、デザインはセンスあるものにしかできない」というイメージが一般的にあるせいか、印刷物にしろWEBデザインにしろ、文章の存在はないがしろにされがちです。

たとえば、ホームページを制作して、その効果を高めようと考えたとき、真っ先に問題になるのは、おそらくSEOでしょう。そして、SEOによって多くのお客さまの目に触れるホームページの内容を考える時にデザインが問題になってきます。

お客さま目線で考えていくと、SEO、画面デザインという順番になって、「文章」はどういうわけか最後になってしまうのですが、では、商品の販売にせよ、お客さまの問い合わせをいただくにしろ、レスポンスを得るためのトリガーは、文章になることの方がはるかに多いものです。

「はるかに多い」と書くと、「その数値的根拠は?」という声が出たりするものですが、これは自分の購買行動を考えれば、ごく当然の事として気付けるはずの当たり前の事実なんですね。価格や商品特性を「読んで」はじめて納得している。それは誰でも同じです。

だから、実はホームページにしろ印刷物にしろ、お客さまの購買行動を決定づけているのは、「文章」なのです。にもかかわらず、実際には、文章内容を重視するより、「見た目」を決定づけるデザインや、「集客」を決定づけるSEOに力を注いでいたりします。

この文章の力が見えにくいのは、「誰にでも書ける」という一般論と、実際の制作物における「言葉の役割の重要性」の間に、大きな開きがあるからだろうと思います。

実際に、ある程度ボリュームのあるホームページやカタログなどを制作する時には、頁構成などの全体の「文章配置」がしっかりしていないと、余裕のある、お客さまにわかりやすい制作物にはならないものです。そして、その「構成」を司るのは、やはり「文章」なんですね。

少し難しい話になりますが、画面デザインなどは平面上での配置を考える「空間」構成の技術と言え、文章構成は、「どの順序で話をしないと理解してもらえないか?」という「時間」構成の技術と言えます。

ホームページにせよ、カタログにせよ、文章の役割は「興味を持っていただいた見込み客の方」を、「ご購入を決心されたお客さま」に導いていく事にあります。つまり、「興味」から「購入」への意識の変化をフォローする、ということになります。

この意識の変化こそ、まさに時間の流れであり、その変化に応じた最適の「言い方」を考えるのが文章の役割、ということになります。

「お客さまの意識の変化」と書くと、まるで「言葉で意識を変化させる」かのように考えて、コピーライティングを売上UPの手段のように言っているかのように思われるかもしれませんが、そうではありません。

お客さまの中には「興味は持ったけれども買わない」方もおられますし、「興味を持ったから買う」お客さまもおられます。決定権はお客さまの側にあります。でも、その「興味を持ったから買おう」と思ったお客さまに伝えるべき「文章」というものがなければいけない、ということです。

つまり、多様なお客さまの意識の変化に応じた、最適の文章を、制作物の中には、キチンと配置しておかないといけない、ということなんですね。それはまさに、次々に意識が変わっていくお客さまへの気配りをする、ということです。

売らんかなのアピールをするより先に、まずそういうお客さまの気持ちの変化に応じた文章を、キチンとご用意しておくことが、結局は、おもてなしの心として必要なのだ、ということになります。

逆に言えば、そういう、ごく普通の情報提供の基礎が、とくにWEBの世界では、まだまだ充実していないな、と感じることは多いのです。

ということで、この「だから御社のWEBは、二度と読む気がしない」という書籍にも、僕がここで書いたような内容がキチンと説明されています。なかなかの良書だと思いますので、興味を持たれた方は、ぜひご一読ください。



[了]
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by kids1226 | 2010-04-05 09:12 | 文章の書き方 | Comments(0)
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