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写真データの流用は、印刷物→WEBが本道です。

2015年 06月 21日
写真データの流用は、印刷物→WEBが本道です。_e0279055_17592029.jpg
私は、おもにパンフレットなどの紙の印刷物の仕事を中心にしています。

もちろんライターですから、WEBの原稿も書きますし、ビデオのシナリオなんかも書きます。ラジオCMもやったことはあるし、新聞広告に携わったこともあります。

かなりさまざまなメディア(媒体)の仕事をしてきて思うのは、媒体ごとに「業界文化」というようなものがあって、こっちの常識があっちに通じず、こっちの当たり前が、あっちでとんでもない出来事になる、というのがあるなぁという事です。

そういう中でも、かなりの距離の遠さを感じずにはいられないのが、印刷物の世界とWEBの世界における「写真」に関するデータの取扱いです。




こういう仕事をしていて、けっこう困ってしまう代表例のひとつに、

●WEBで使った写真でチラシ・パンフレットを作って欲しい

という要望がクライアントから出てくるというのがあります。
これが本当に困るのですよねぇ。

まぁ僕はライターなので写真の取扱いに直接はタッチしませんから、「あー、グラフィックデザイナーさんが苦労するだろうなぁ」とは思いつつ、おおむね他人事で、横で生暖かい目で見ているわけです。(笑)

でも、この手の話は本当に数多くて、デザイナーさんは本当に困ってしまわれてます。

というのは、

基本、


●WEB用の写真データでは、印刷物用としては解像度不足


だからなんです。

解像度というのは「画素」と同じだと考えてもらえればいいです。ようするに写真として表現されている小さなテンテンの数が足りない、という事です。

テンテンの数が足りないとどうなるかというと、WEB上で、どれだけ印象的で美しい写真であったとしても、印刷物でそれを表紙などで、大きく引き伸ばして、ドカーンと印象的に使う、という事はできないという事なんですね。
それこそ5㎝×6cmのサイズにするのが精いっぱいという事が良くあります。

商品点数がとても多くて、店頭売りの多い企業さんだと、小売店が独自にチラシなどを制作することも多いだろうからと、製品写真に限り、WEB用の低解像度データとは別に印刷物に使うために高解像度の写真データをネットにアップロードしている場合などもありまして、そういう場合は問題がないんですが、そこまでのノウハウ・必要性のない企業だと、とにかくWEBは作ったんだけど、印刷物も必要だから、WEB用に撮った写真を使ってチラシを作ってよ、と依頼を受けたりするわけです。


●写真は写真なんだから、どっちも同じだろう。


と考えるわけですが、WEBと印刷物ではテクノロジー自体が違うわけで、そう簡単になんでも交換可能になっているわけではないんです。

もともと、デジカメはアナログの昔ながらのカメラに追い付くために画素数がどんどん増えていきました。
最新のiPhone6のデジカメは、800万画素 3,264画素×2,448画素だそうですから、このくらいあれば、なんとかギリギリ印刷物のメイン写真にも使えなくはないでしょう。(でも、まだちょっと頼りないかも)

デジカメはこうしてアナログのフィルムカメラに追い付け追い越せで進化し続けてきたわけですが、ではWEBの写真はどのくらいの画素数なのか?というと、これは単純にディスプレイサイズに影響するわけです。

ディスプレイで一般的なフルHDのサイズで1920画素×1080画素くらいですから、iPhone6の写真はそのままだとはみ出して表示するしかなくなります。縮小しないと見れない。
最近話題の4K(フルHDの4倍の面積)と呼ばれる高解像度のディスプレイなら4000画素×2000画素くらいですから、これでやっとiPhone6の写真が、そのままの解像度で観れる(ちょっとはみ出しますが)くらいです。

ようするにディスプレイの解像度そのものが、まだまだ低いんですね。

その「狭い」画面に表示されるのがWEBの画面です。そして、その画面の中に写真が入る。となると、画素数はかなり小さくなります。

ホームページのメイン画像だと800画素×600画素くらいのサイズというのも、良くあるサイズではないでしょうか。

で、そういう「小さい画像」を渡されて、それで印刷物を作ってくれ、と言われるわけです。

「いや、それは無理なんですよ」という話をグラフィックデザイナーさんがクライアントさんにていねいに説明する、という事態が発生するわけです。

同じようなことは映像→印刷物の流れでもありまして、映像をおもに制作している方から「ハイビジョンで撮影した高画質の映像データがあるから、それを表紙のイメージ画像で使おう」とか言われる事もあるのです。

でもハイビジョンというのはフルHDのことですから、やはり1920画素×1080画素。A4のチラシに使うにしても、せいぜい10cm×8cmくらいの説明写真レベルのサイズとしてしか使えないのです。

もちろん、この粗い画像をそのまま印刷に使ってしまうという事はもちろんできます。画面が荒れて、ガサガサの画質で印刷してしまう、という事ですね。それを狙って演出としてやると言う場合もないことはないでしょうけど、普通は単に品質が下がって印象が悪くなるだけだからやらないし、「やれない」のです。

ここがとても大切なのですが、この「やれない」という事がなぜ起きるか? というと、とどのつまり「お客さまがそれを望まないから」です。
印刷物は長い歴史がありますから、お客さまの側に品質の良しあしを見極める「目」ができてしまってるんですね。

だから、下手に画像の荒いパンフレットを作ってしまうと、その製品や企業の印象がとても悪くなってしまうわけです。

だから、「やれない」わけです。

逆に言うと、WEBがこれだけ主流になってきた時代に印刷物で「低品質」なものを作ってしまうと、とたんに「とても手抜きの販促ツール」と思われかねないわけです。

そういう背景もあって、グラフィックデザイナーさんなんかは、WEBで使っている写真を流用してパンフレットを制作してくれとクライアントさんから頼まれたら「WEBで使われた写真の元データはないんですか?」とデジカメで撮影された方の写真を要求します。

WEBで使われている小さな画像は、WEB制作会社がディスプレイサイズに合わせて、最適な「小ささ」にわざわざ画像加工している画像です。
でも、その「元」となった写真は、たとえiPhoneで撮った写真でも3,264画素×2,448画素のサイズがあるはずなので、その写真データがあれば、印刷物にも流用が可能なわけです。

ところが!

ここが驚くべきことに!

●高画質の元データの所在が不明

という事がほとんどなんですね。

僕なんかは「なんでやねん!」と突っ込みたくなるんですが、WEB制作会社さんからすれば、高画質のデータはオーバースペックなだけだから、本当に「不要」と考えてしまって、まともに管理をしていないわけです。

従来からの印刷物での写真管理で言えば、製品写真を撮るにしても、プロのカメラマンさんに撮影をお願いして、何枚も撮った写真の中かから、本当にベストの1枚を選んでもらって、それを、カタログ、広告、DMなどなどに横展開するための「元データ」としてCDなり何なりの形で残しておくわけです。

この「元データ」があれば、広告を作るにも、カタログを作るにも、WEBで使うにしても、問題なく加工できます。
高品質なデータから低品質に加工することは難しくはないからです。

逆に言えば「高品質なデータはさまざまな媒体に活用・応用ができる」という事なんですね。

印刷物の業界では、この基本的なルールが一般常識になっています。

でも、WEB制作会社の方々というのは、まだまだカタログ・パンフレット・広告・DMなどなどの従来メディアと連携しての作業というのをされていないようなのですね。

なので、高画質でたくさん撮影したデジカメデータの、どのショットをWEB用に加工したのか? という事自体キチンと管理していない。

いや、それどころか、ひどいのになると「元データは消しました。要らないんで。」と言われることまである始末です。

もう、実にもったいなくて、無駄な事をしてるものです。

ですから、いつも僕は主張するのですが、企業が広告や販促ツールを作るときは、嫌でも「高画質」にするしかない印刷物から始めるべきだ、ということなんです。

印刷物用に必要な写真をプロの方に撮影していただいて、その印刷物用のデータ保管・管理。それをWEBや映像用に流用していく、という流れを最初から作っておくのが、一番賢いと思います。

このあたりが、僕が


●「販促ツールは、まず印刷物から作った方が良いですよ」


とお勧めする理由のひとつでもあります。

まぁ当然「まずWEBサイトありき」の仕事だって多々ありますから、それはそれで仕方ないんですが、もし、人づての紹介営業とか、人と人が会ってアピールする対面営業とかがあるなら、印刷物の併用は不可欠になるわけですから、この印刷物→WEB・映像という流れは、頭に入れておいて損はないと思います。



[了]

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by kids1226 | 2015-06-21 12:00 | マーケティング | Comments(0)
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